これまでの競技力向上の実例
1) ハードル選手の分析
ハードル競技の選手はハードルを越えてから次のハードルを越えるまでの数歩(競技レベルによって3~5歩)の接地時間と滞空時間そしてステップ長(歩幅)によってほぼタイムが決まります。ある小学6年生の選手が1位を奪還するために行ったOptoJumpNextでの計測でわかったことは、前半の数台のハードルは意識的にスピードを高めることが可能ですが、それを高め過ぎてしまうと後半のハードルでの歩幅の調整にミスが生じる確率が高くなるということでした。
そこで、前半のハードル超えるスピードを意識的に抑えることで、後半までを通した全体平均としてのタイムの短縮に繋がりました。
2)走り幅跳びの分析
走り幅跳びで助走の後半から蹴り出しまでの速度や歩幅を計測することで、ジャンプ距離と速度の関係や歩幅の合わせ方などが1本ごとに見えてきます。
選手によって、跳躍直前の足の合わせ方の感覚に違いがあり、コーチと言葉で確認してもなかなか共通感覚とならない場合がありますが、数値データと感覚を統合することで、個人にあった助走や踏切を見つけることに繋がります。OptojumpNextとWITTYのタイム計測で大きく記録を伸ばしたある選手の改善例として、選手の所属クラブのコーチ曰く「従来からやっていたドリルでは伸びないことが判明し、全く別の新しいドリルを確立し、(ドリルの内容も公開されています!)一気に50㎝も自己ベストを更新させました」と大きな記録向上を達成しました。
3)短距離走スターターブロックの調整
陸上短距離走でクラウチングスタートを行う場合の、スターターブロックの左右の前後位置を
変えることで、スタートダッシュにどのような影響が出るかをいろいろ試してもらい、最適な幅を見つけることに役立てています。中には、これまでセオリーとされてきた、手から〇歩後ろの位置に前側の足、という方法が一番遅かったという選手もいます。
このように、データを計測することで現状がどうで、何を変えたらタイムや距離に影響するかをまたデータで確認するということを繰り返し、陸上の記録に直結する指導を行われています。選手も根拠のある指導に信頼を置き、改善への努力を惜しみません。