昨年からスポーツ現場での測定で、これまで以上に重要度が高まったのが「非接触」という点です。
選手同士の接触や指導者と選手の接触のほかに、選手と道具の接触に対しても意識されるようになりました。
そのような状況で選手のパフォーマンス測定においても同様に、選手が計測機器に触れることや、選手自身にマーカーやセンサーを装着するということをできるだけ避けたいという現場の要望から、特にユーザー様の満足度が高く人気のデバイスをご紹介致します。
▼光電菅タイム計測システム WITTY・Dashr
センサー間を通過するだけという手軽さから、コロナ禍でも変わらずに測定現場で活躍しました。WITTYでは手元のタイマーに記録が残るため、大声での結果の読み上げによる飛沫の拡散の心配もありません。
例えばチームでのトレーニングにおいても、長期の自粛期間開けに10mスプリントで瞬発的な能力がどれくらい落ちているのかを検証して、イレギュラーな状況でのプログラム作成に大いに役立ったという声もあります。普段から頻繁にスプリントのタイムをモニタリングしていると、変化に敏感になりケガやオーバートレーニングを未然に防ぐことに役立ちます。
▼光学センサーOptoJumpNext
ジャンプ計測などで用いられることが多いOptoJumpNextですが、選手自身にセンサーやマーカーなどを付ける必要がありませんし、マット式センサーのように直接センサー上に乗ることもありません。完全非接触でジャンプ高やタッピング、全身反応時間などを計測できるため、ユーザー様からはコロナ禍でも変わらずにデータが取れて良かったと喜びの声を頂いております。
▼コロナ禍以外でもある、非接触のメリット
昨年までは意外と気にならなかった「非接触」という部分ですが、実は大きなメリットがいくつもあります。 センサーの多くは精密機器ですので、測定時に接触したり衝撃が直接加わることは劣化に繋がりやすくなります。センサーと選手・測定者が接触しないおかげで機器の寿命が長いというのも上記のデバイスの特徴です。
また、選手に合わせてセンサーやマーカーの装着位置を調整したり確認したりすることは測定時間の延長につながりストレスになることもあります。「選手がストレスなく普段のトレーニングのように自然に測定できる」ということが、選手の測定への心理的ハードルを下げることになります。より積極的に全力を発揮してくれることにより質の高いデータが取得できますので、そのデータを基にして作成されたトレーニングプログラムも質が高くなると言えます。
これらは、一度や二度の測定ではなく、定期的に長期間データを取って行こうという場合に、かなり大きなメリットとなります。
これからの時代の計測で、非接触な測定を必要とされる方は是非上記の機器[タイム計測デバイスWITTY・Dashr]や[光学センサーOptoJumpNext]を活用下さい!
S&C株式会社 長谷川 昭彦