予算別:S&C取り扱い計測機器 オススメ一覧

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予算別:S&C取り扱い計測機器 オススメ一覧

2025/01/13

予算別:S&C取り扱い計測機器 オススメ一覧

計測機器を導入するにあたって検討する項目として、「何を測りたいか」はもちろん重要ですが、その他にチームや会社、個人での予算を把握し、あらかじめ購入可能な金額の範囲を決めておくと機器の選択肢が明確になります。

テクノロジーの急速な進歩によって価格に対して10年前では考えられないほどの機能を持つデバイス・システムも多くなってきましたので、検討している機器と同価格帯の別機器も比較していただき、ご自身の指導スタイルや研究の目的などに適したデバイスを選択していただければと思います。

【10万円前後】

ウエイトトレーニングの挙上速度計測機器はこの価格帯のものが多く存在します。その中でもS&C株式会社取り扱いデバイスは信頼性・妥当性が研究で証明されている高精度なものばかりです。信頼性、妥当性が証明されているということは「取得できる数値データが正しく、それを基にして良し悪し、進捗を判断でき評価できる」ということです。逆に言えば、世界には信頼性・妥当性が担保されていないデバイスや、研究などで証明されていないデバイスも存在します。そのようなデバイスで取得したデータは、実際の事象を数値に反映できない可能性があり、誤った判断につながってしまいます。

・VITRUVE(10万円税別~):バーベルトレーニングの挙上速度計測において非常に高い精度とアプリの使いやすさからユーザー様に好評をいただいています。1レップごとに表示される推定1RM値や、正確な速度情報と可動範囲(ROM)情報で、「重量と回数」だけではわからない、選手のコンディションに応じた正確な負荷設定が可能になります。

・Enode(9万円税別~):VBTデバイスとしての機能はもちろん、ジャンプ計測機能が好評です。一般的な加速度センサーの「滞空時間からの跳躍高算出」と異なり、離地からの上昇距離を計測するため、取得できるジャンプ高データはフォースプレート(地面反力計)と高い相関があります。

また、着地位置の制限がない全力ジャンプを計測できる点や、連続ジャンプのRSI計測が行える点、そしてデバイスのサイズが非常に小さく持ち運びがしやすい点などが好評です。ケーブル式のセンサーほどではないですが、加速度計デバイスの中では特に高い精度です。

上記2機種はサブスクリプション無しでも使用でき、使い分けるために2機種とも導入される方も増えてきました。「研究室内での年に数回の定期測定のため」ではなく、「VBTなどの普段のモニタリング」で高頻度に使用することを目的として作られたデバイスなので、1回の計測あたりの価格に置き換えるととんでもないコストパフォーマンスと言えます。

・SUIFF PRO(12万円税別~):200㎏までの力を正確に計測できる牽引力センサーです。計測の自由度が高いため、ユーザー様の工夫で「こんな動きの力データが知りたかった」ということが実現できるデバイスです。理学療法士の方は、肩の外旋や大腿四頭筋/ハムストリングの局所アイソメトリック計測などでの使用が多く、S&Cコーチは回旋動作や並進運動にチューブで負荷を掛けて力発揮を計測するという使用方法などがよく聞かれます。Android端末のみでの使用という制限はありますが、端末を含めても15万円強で導入が可能です。※AMAZONなどで、SIMフリーのAndroidスマートフォン端末が15,000円前後で購入可能です。

【50万円前後】

この価格帯では、耐久性と機能性に優れたタイム計測システムが導入できます。

WITTY(35万円税別~):販売開始から10年以上、常に進化を続けてきたタイム計測の代表的システムです。ほとんどのプロ野球チームや多くのJリーグトップチームをはじめ、全国の大学スポーツ科学部、企業スポーツチーム、高校部活動、ジュニアアスリート発掘事業など、幅広く導入されていますが、その利点は何といっても「計測までの手間の少なさ」です。機器は導入後、使う際の手間が煩雑であった場合に使用頻度が大きく下がってしまいます。WITTYはセッティングから計測までの手間がとにかく少なく、かつ正確なデータが取れるため多くのユーザー様から好評をいただいています。

周辺機器との組み合わせでスタート反応やスプリント中の反応方向転換走の計測も実施することができ、計測データを競技力向上に結び付けやすいという特徴もあります。

5~8年間程度メンテナンスフリーで使用されているケースもありますので、安価なデバイスを高頻度で買い替えることと比べると結果的に出費を減らすことになる場合もあります。

Sportreact(45万円税別~):2024年から販売を開始した光電管と反応センサーを兼用したシステムです。6ポッド1セットとなり、2ポッドを向き合わせると光電管ゲートとしても使用できます。また反応センサーとしては「近接」「衝撃」のどちらで反応するかを設定でき、反応閾値も調整することが可能です。2024年12月現在で「スタート反応(視覚刺激からスタートまでの時間)」を計測することができないため、野球関係ではWITTYの導入が多いのですが、サッカーやテニスなどの計測プロトコルがあらかじめ入っているため、フィールド系種目の計測にはSportreactもオススメとなります。

【100万円前後】

非常に高精度なセンサーや、機器の組み合わせが可能となります。

OptoJumpNext(75万円税別~):2本のバーの間にある1㎝間隔の光学センサーで接地と離地を正確にとらえる、ジャンプ・ストライド計測システムです。

1mシングルセットのみでCMJ、スクワットジャンプ、リバウンドジャンプ、ドロップジャンプ、視覚/聴覚反応ジャンプ、タッピングテスト、トレッドミルでの歩行とランニングの計測などを行うことができます。PCソフトは無料で取得できサブスクリプションも不要です。

バーの間隔を6mまで広げることができるので、着地位置を気にせず全力のジャンプを計測できます。

2mセットであれば四方にセッティングしてジャンプの着地位置のばらつきから動的安定性を評価する「ドリフトプロトコル」を実施することもできます。

センサーに触れずに計測が実施できますので、メンテナンスがほぼ不要で機器寿命が長いことも特徴のひとつです。

【150万円以上】

ここでご紹介する2機種は、価格だけを見ると「高い」と感じられる方がほとんどでしょう。その価格の理由としては高精度なセンサーという以外に「徹底的な自動化」が挙げられます。海外の導入チームでは、システムを導入したことによる「人件費の削減」「コーチの業務削減、作業時間大幅削減」といった部分で導入コストに見合った大きな効果を出しています。「システムと一緒にコーチや指導者、選手にとって重要な『時間」も買う」というイメージです。

VBT 3D赤外線カメラセンサーシステム Perch(本体80万円税別~、別途サブスクリプション年間40万円~):ラックに取り付けた1台のカメラでバーベルエクササイズ、ジャンプトレーニングなどを計測するシステムです。選手自身にセンサーやマーカーを装着する必要がなく、ラック内や3Dカメラの範囲内で種目を実施するだけでさまざまなデータを記録することができます。

PCのWeb cloud上で作成したプログラムを端末アプリで表示することで記録用紙を省いたデータの記録が可能です。実施したデータはCloudで確認でき、集計や統計も簡単に行うことができます。

レーダーセンサーシステムLedsreact(デバイス220万円税別~、別途サブスクリプション年60万円税別~):わずか1台のレーダーセンサーを置くだけで、反応時間から40mまでのスプリントや、方向転換アジリティの加速・減速データを取得できます。区間タイムの計測も可能ですが、タイム計測の枠組みを超えて球技などで本当に重要な正確な身体移動速度情報を取得し、トレーニングの強化ポイントを明確に割り出すことができます。スペースさえあれば複数人同時計測にも対応し、例えば30人の40m走をわずか数分で完了させることが可能です。光電管の様に各区間にデバイスを設置する手間を省き、身体にケーブルを取り付ける必要も無いため、無負荷の状態での走速度を正確に計測できます。

以上、上記予算別に機器の紹介を行いました。施設や機関によっては「トレーニングコーチの裁量で使用できる予算がある」「今年度分の余り予算がある」などで、何か新たに計測データの増やすためデバイスを購入したいというタイミングもあるかと思います。そのような機会にはぜひ上記の価格別デバイス紹介をご参考ください。

エスアンドシー株式会社

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