スポーツ科学をバレーボール現場に

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スポーツ科学をバレーボール現場に

2019/06/25

スポーツ科学をバレーボール現場に

バレーボール中のパフォーマンスをモニタリングする

今回はバレーボールにおけるパフォーマンスのモニタリングについてお伝えいたします。

 

 

近年のスポーツ界ではテクノロジーの進歩により、練習中、試合中のパフォーマンスのモニタリングがより簡便に選手の負担なく行えるようになってきています。例えば、ランニングではハートレートモニターやGPS内蔵腕時計により、どのくらいの速度で走っているかリアルタイムで知ることができ、サッカーやラグビーでもGPSデバイスの使用により、加速度や走行距離などの指標を算出し、選手のパフォーマンスを客観的に知ることができるようになりました。

 

こうした近年盛んにおこなわれるようになってきたパフォーマンスの評価ですが、ことバレーボールにおいては、近年まで十分行われてきませんでした。どんな跳躍を何回跳んでいたのかなどビデオ解析やマニュアル分析で大変な労力を払い、分析しなければパフォーマンスを把握することができませんでした。

 

しかし、アメリカで開発されたVert Coachを使用すれば簡単にそれらを知ることができます。

 

これはアメリカではプロチームも含め大学、高校のチームの使用数が360チーム以上を超えるジャンプモニタリングシステムです。ブラジル、ドイツ、オランダ、カナダなどのナショナルチームでも使用されています。小型のデバイスを下腹部に装着し、iPadを使用し遠隔でデータを取得します。

 

Vert Coachを使用しているチームから得られたデータをもとに、試合における平均跳躍高や跳躍数を示すと以下のようになります。

 

平均跳躍回数 

ミドルブロッカー 106回
アウトサイドヒッター 85回
セッター 119回

 

 

平均跳躍高 %MAX(最大跳躍高に対する割合)

ミドルブロッカー 74%
アウトサイドヒッター 75%
セッター 65%

 

国内で行われた先行研究(ビデオカメラによる分析)でも跳躍回数に関して同等の数値が示されています。

・国内Vリーグ男子チームの複数試合をビデオ分析した跳躍回数の結果(回)

ポジション 3set match 4set match 5set match
S 96.9 129.2 150.7
WS 56.7 75.6 87.6
MB 79.8 106.4 122.3
OP 68.7 91.6 104.9
L 3.3 4.4 4.5
合計 441.9 589.2 679.9

※セッター (S),ウイングスパイカー (WS),ミドルブロッカー (MB),オポジット (OP),リベロ (L)

参考文献:「バレーボール国内男子トップリーグの試合中における跳躍頻度に関する研究,
岡野、谷川ら,バレーボール研究 第 18 巻 第1号 June 2016」

 

各ポジションごとに跳躍回数や跳躍高に特徴があることが分かります。これらを元に、より正確に試合に向けたトレーニングやピーキングを計画することができます。さらにトレーニング負荷を知ることができるため、怪我を未然に防ぎ、疲労を蓄積させすぎないように調整することができます。

 

Vert CoachはVリーグ数チーム、大学チームでの導入事例も増加中です。

バレーボール中のパフォーマンスを是非モニタリングしてください!

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S&C株式会社:齋藤