GymCloud:チームフィードバック
2022/03/17
挙上速度で負荷を調整する「Velocity Based Training」通称VBTは、その簡便さから国内でも導入チームが増えてきています。
VBTをチームで実践する際には、目的に応じて目標速度を伝えるだけで、あとは計測を行いながら「目標値の速度が出ていないから重量を軽くする」「今日は調子が良くて目標値を超えるから重量を増やす」といった調整が可能です。例えば最大筋力のトレーニング期であれば指導者は選手へ「今日は平均速度0.40m/sで」と伝え、その速度が出るように個々で重量を調整します。
▼VBTで用いられる目的別速度ゾーン
この表をもとに行ったトレーニングが、その目標から外れていないかを確認するための機能がGymAwareRSのクラウド管理システム「GymCloudPRO」には搭載されています。
下の図は、スクワットで0.75~1.00m/s付近を狙った、いわゆる「筋力-スピード」にフォーカスした時期の実際の挙上速度を集計したグラフです。
多くのレップは目的ゾーンで行えていますが、下回るレップも多くあります。
こうした結果から、速度低下によるカットオフを使用することで目標から大きく低下するレップを減らしたり、目的ゾーンの中でも高い速度で行える負荷に調整するなどの工夫を行います。
こうしたチーム全体のトレーニング集計データは1日分、ひと月分、1年間分をそれぞれ確認することができます。
下図は一日のトレーニングデータの集計です。
このようにしてチーム全体のトレーニング量や強度を確認し、次回のトレーニング負荷調整の判断材料にします。
◆リーダーボードで競争心を煽る
チームへのフィードバックとして有効な機能として「リーダーボード」が挙げられます。この機能は速度や重量、発揮パワー体重比などをランキング形式で表示することにより選手間の競争心、モチベーションの向上に役立ちます。
このように、GymAwareRSを使用したVBTはGymCloudPROを使用することで、さらに管理しやすく、選手のモチベーションを向上させてトレーニング効果・効率を高めることができます。
GymAwareRS以外のVBTデバイスにも、各種データ管理クラウドシステムがありますので、それぞれの機能をチェックしてみてください。