OptoGaitとOptoJumpNextの比較
2021/05/18
OptoGaitとOptoJumpNext
本日は歩行データ分析システム「OptoGait」についてご紹介致します。
OptoGaitはこれまでブログで何度かご紹介したOptoJumpNextと同様の、地上3mm約1㎝間隔に配置された光学センサーで歩行やランニング、ジャンプなどのデータを収集する機器となります。
1000Hzの高い分解能によって、トップアスリートの全力スプリントのような高速の動作もしっかりと捉えます。
計測時はセンサーに直接触れないため、機器寿命が長いことも特徴です。
OptoGait、OptoJumpNextともにトレッドミル上での使用も可能です。
OptoGaitは簡単に言うとOptoJumpNextの上位機種という位置づけです。
OptoJumpNextに搭載されている機能は、全てOptoGaitにも搭載されています。
下位機種のOptoJumpNextでも歩行の分析はある程度可能です。ランチョロスアミーゴ方式の歩行周期分析、歩幅、ピッチ、スピードを一歩ごとにリアルタイムで表示することが可能です。
双方ともにトレッドミル上での使用も可能です。
OptoGaitのみでしか使用できない機能は次の3つです。
・歩行レポートによる詳細分析
・2D歩行テストによる歩隔の分析
・筋電図への出力
それではひとつずつ解説していきましょう。
・歩行レポートによる詳細分析
歩行を計測した際のデータを、良し悪しを含めてレポート形式で出力することができます。
また、レポート上の問題点となる部分をクリックすると、映像で「歩行中の、どの筋が使われている、どのフェーズ」かが一目でわかるよう表示されます。
・2D歩行テストによる歩隔の分析
OptoGaitを縦横に並べる2Dシステムによって歩行の歩隔を見ることができます。歩隔は足の横幅を意味し、この数値が安定しないと転倒リスクが高いと言われています。転倒リスクそのものの指標は算出されないものの、変動係数という数値でバラつき自体を評価することができます。
通常のTX・RXバーの場合で2Dシステムを形成した場合の歩行エリアは縦が最長6mですが、専用ブーストバーを使用すると直線12ⅿまでの計測が可能です。
※トレッドミル上での歩行テストでは2Dシステムを使用することができないため、歩隔を計測することはできません。
・筋電図への出力
OptoGaitは筋電図への信号出力が可能です。付属の専用ケーブルを使用し、NORAXSON社製筋電図にトリガーデータを出力することができます。これは歩行中に正しいタイミングで使われるべき筋が活動しているかどうかを評価することができます。
上記3点は歩行に特化した研究などの使用で特に役立ちます。
立脚期・遊脚期・ローディングレスポンス期などの周期分析までで十分という場合はOptoJumpNextを。さらに詳細な歩隔や筋電図との同期などが必要な場合にはOptoGaitをご検討下さい。