VBTの鍵 : リアルタイムフィードバックによる効果の最大化

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VBTの鍵 : リアルタイムフィードバックによる効果の最大化

2022/07/26

リアルタイムフィードバックによる効果の最大化

発揮筋力を大幅に増大させる簡易かつ効果的な方法

VBTデバイスを入手したけど指導に導入し切れていない、という方は普段の指導に速度の値の「リアルタイムフィードバック」を取り入れるだけでも大きな効果を得ることができます。
同じ重量に対して、速い速度で挙げられるということは、より大きな筋力を発揮していることに他なりません。
なぜなら、F=ma、つまり筋力の大きさは重量×加速度で決まり、加速度を大きくするには速度を速くするしかないからです。

VBTはスピードを向上させるという一般的なイメージがあるかも知れませんが、むしろ最大の筋力を確実に発揮させることができる手法でもあるのです。


もちろん「フォームが崩れるほど」というのは誤りですが、ウエイトトレーニングで筋力の向上を目的としているにも関わらず「速く上げる必要は無い」というコーチは「大きな筋力を発揮しなくても良い」という矛盾を自ら言っているのと同じことなのです。

100m走を11秒で走れる選手が15秒程度で走っても、能力は向上しません。それと同じで、例えばスクワットで100㎏を0.60m/sで挙げられるなら、あえてそれ以下の速度でゆっくりと上げる意味はありません。まして決められた回数をこなすためにゆっくりと挙げているなら、最大筋力を向上させるというトレーニングの目的を誤っていると言っても過言ではありません。

リアルタイムフィードバックを行い、前のレップよりも速く挙上するように伝えるだけで、選手は自然に大きな筋力を発揮しようとします。正しい負荷の設定や速度低下によるレップ数のコントロールなどはリアルタイムフィードバックに慣れてからでも遅くありません。まずはリアルタイムフィードバックで選手が本来発揮できる力を引き出してあげることが先決です。

 
 
 
 

各種VBTデバイスは独自のアプリインターフェースによるリアルタイムフィードバックができ、全て音声フィードバックにも対応しています。

 

GymAwareRS・FLAX:メーター式の近未来的な画面で、発揮した速度の大きさが直観的にわかり、選手のモチベーションを大きく高めます。

VITRUVE:日本語対応のアプリによるシンプルな棒グラフと数値の表示で、わかりやすく必要な情報をキャッチできます。音声も日本語対応しています。

Vmaxpro:表示する6種類のデータを自由にカスタマイズでき、指導者や選手が見たい項目をしっかりと確認することができます。

 

VBTデバイスの各製造元も、リアルタイムフィードバックの重要性を熟知しているからこそ、それぞれのこだわりが詰まっています。

お気に入りのフィードバック画面から使用するデバイスを選んでみるというのも、デバイス選択のひとつの方法です。

 

リアルタイムフィードバックに関しては、日本国内の研究者によっても研究が発表され、海外の論文にも多数引用されています。

The Effect of Augmented Feedback Type and Frequency on Velocity-Based Training-Induced Adaptation and Retention- Akinori Nagataら2020

 

VBTをさらにより深く、正しく知りたいという方はぜひ翻訳ブログ記事「VBTにまつわる怪しい伝説by Travis Marsh」をご覧ください。