盗塁数倍増のデータ活用実例

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盗塁数激増のデータ活用実例

2025/09/09

S&C株式会社で取り扱っている機器のほとんどは、練習やトレーニング中のパフォーマンスを計測させることができ、多くの導入現場で「測定=トレーニング」の実践に活用されています。

今回は、計測データを競技力に直結させた事例:「埼玉武蔵ヒートベアーズ×立正大学データサイエンス学部:塁感プロジェクト」を紹介いたします。

※プロジェクトの詳細は下記のNOTE記事をご覧下さい。

立正大学データサイエンス学部NOTE記事はこちらより

 

 

盗塁数を前年の3倍に増やしたプロジェクト

2021年に、埼玉武蔵ヒートベアーズと立正大学データサイエンス学部がタッグを組み実施された「塁感プロジェクト」は、1年間徹底して盗塁数を増やすことを目標として行われました。

結果として前年のチーム全体の盗塁数を3倍以上に増やし、リーグ優勝を果たした本プロジェクトは、野球におけるデータ分析の重要性を強く認識させるものとなりました。

※プロジェクトにはチームとしてのマーケティングやチーム全体の盗塁に関する意識改革などを含みます。その部分はNOTE記事にてご確認願います。

 

 

【スタート反応】

WITTY-SEMで視覚刺激からスタートまでの時間を計測し分析します。試合で言うとピッチャーの動き出しから走者のスタートまでの時間で、これがわかると推定最大リード幅の計算ができたり、走力以外の反応や判断でのスピードアップに活用することができます。

※ランナーの前(ピッチャー方向)に設置したSEMがランダムなタイミングで緑に光ります。光ってからスタートゲートを通過するまでを「スタート反応時間」として計測します。

【スタートダッシュ:初速】

WITTYでの5m~10mのタイム計測とOptojumpNextのストライド分析で、スタートダッシュのスピードの要因を探ります。「一本走るごとにデータを確認し、構えの姿勢や高さ、足の位置や1歩目の踏み出し幅を調整しながら走り、またデータを確認する」を繰り返すことで、走るトレーニングの中で理想の動き出しを身に付けます。

【疾走局面】

10m間のOptojumpNextでストライドの伸びやピッチ、左右差など、ロスになっている部分が無いかを調べスピードアップのヒントを探ります。また、塁間距離に近い30m走のタイムの短縮のために、10m間隔にWITTYを設置して各区間のタイムから「スタートは速いが中間以降のスピードの伸びが小さい」「後半は速いがスタートが遅い」「全体的に平均的なスピードなのでピンポイントに目的を絞ったトレーニングをしよう」といった個別の課題を抽出します。

【スライディングを含めた盗塁そのものの測定】

WITTYをベースの高さにセッティングすることで反応からスプリント→スライディングの「盗塁全体のタイム」を計測します。

相手チームの投手のクイックモーションのタイムやキャッチャーのスローイングタイムの情報があれば、この盗塁タイム計測から成功可能性を探ることができ、戦略的にリード幅の調整などを行うことができます。

OptojumpNextを用いたスプリント分析

地面に設置されたOptojumpNextは地上3㎜の高さに1㎝間隔で光学センサーが配置され、ステップ長やピッチ、スピードを一歩ずつリアルタイムに表示することができます。

リアルタイムにデータを確認

スクリーンに映し出されたデータから、次の一本の課題を決め、即実践します。この繰り返しでスプリントトレーニングの質が大幅に向上します。一般的な目標値ではなく、今の自分のデータを少しでも改善するという具体的な目標設定が可能なため、選手のモチベーションも上がります。

走力アップがもたらした副産物

塁感プロジェクトでは「盗塁数増加」を目的としていましたが、走力が向上した結果、下記のような点でもチームの強化に役立ちました。

・打者走者の一塁到達が速くなり内野安打が増えた。

・内野安打を警戒して内野手が前進し、ヒットゾーンが拡大した。

・相手内野手もプレーを焦り、エラーを誘発できた。

・「盗塁してくる」というプレッシャーから相手投手は直球主体の配球となり、打者も読みやすくなった。

・2塁からワンヒットでホームまで還ることができるようになった。

・走力が向上した選手は守備範囲も拡大し、余裕を持ったポジショニングができるようになった。

 

そして、このプロジェクトからは走力の高さを武器にしてNPBドラフト指名を受けた選手も輩出されました。

このように反応を含めた走力は野球にとって大きな武器となります。

タイム計測システムWITTY

プロ野球10球団をはじめ、社会人、大学、高校の野球チームに多く導入されている、イタリア製タイム計測システムWITTYはその拡張性、耐久性、機能性の高さから世界中で愛用されています。

特に反応センサーWITTY-SEMを使用した盗塁様式の計測は多くのチームから好評を得ており、大学のスポーツ科学部の研究はもちろん、スーパーサイエンスハイスクールやDXプロジェクトといった高校の事業でも導入が進んでいます。

導入チームでは

・選手が自ら短距離ダッシュを行うようになった。

・日々タイムを計測するので、選手が自身のコンディションに向き合うようになり、目的を考えて練習するようになった。

・冬期間で「走力を上げる」という抽象的なものではなく「30m走をチーム平均0.3秒短縮しよう」という具体的な数値で目標設定ができるようになった。

という声をいただいています。

 

まだ導入されていないチームや指導者様は、チームの強化にぜひ導入をご検討ください。

機器のご説明やデモのご依頼はお気軽にお問合せ下さい。

エスアンドシー株式会社

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