ハードル走の分析:OptoJumpNext

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ハードル走の分析:OptoJumpNext

2022/08/31

OptoJumpNextを用いたハードル走の分析

陸上競技のハードル種目は、男子110mと400m、女子100mと400mの4種があり、それぞれ10台のハードルを飛び越えてタイムを競います。

今回はOptoJumpNext50ⅿを使用した女子110mハードル選手の計測で、どのようなデータを取ることができるのかご紹介致します。

 

OptoJumpNextは地上3mmの高さに1㎝間隔で光学センサーが配置され、1000Hzの高精度でデータを取得することができる計測機器です。

1mからの使用が可能ですが、写真のように連結することで最長100mまで測定することが可能です。

ハードルを置いた所、つまりハードルの土台でセンサーが遮られてしまっている所は「LEDフィルター機能」でセンサーをあえて無効にすることができます。

これはOptoJumpNext1mを使用して、ミニハードルをエリア内に置いた状態でラテラルホップを行う場合などにも便利な機能です。

 

競技会と同じようにスターティングブロックからのスタートを1歩目から全て計測することができます。

取得データの種類は、下記項目で1歩ごと・全歩数の平均、左右別、変動係数を見ることができます。

・スピード m/s

・接地時間 ms

・滞空時間 ms

・ステップ長㎝(1歩の歩幅)、ストライド長㎝(左→右、もしくは右→左 1サイクルの歩幅)

・ピッチ歩数/秒 もしくは歩数/分

・踵接地局面、足底接地局面、蹴り出し局面の時間sと割合%

 

データは計測を行ったまさに直後から確認できます。

選手が今走ったその感覚を、即時にデータと照らし合わせることができるため、フォーム修正に非常に有効です。

例えば、ストライドを広くする意識で走った際に、これまでと何㎝変わったか。その影響でピッチが極端に遅くなってしまっていないかといったことが、すぐにわかります。

また、最大2台のWebカメラ映像とも同期され、データと資格情報も照らし合わせることができます。ハードルを越えた後の接地の瞬間など、コマ送りで確認することができます。高速カメラを使用することで毎秒90フレームの高解像度で見ることもできます。

 

▼一歩ごとのスピードのグラフ

この選手の場合はハードルを左足で越えてから右足着地⇒左⇒右⇒左足踏切を繰り返す形となっています。

着地足の次の歩数(左足)でスピードが低下しているので、それをできるだけ抑えて速度を維持するということが課題だとわかりました。

そのためにはステップ長やピッチ、接地時間、滞空時間など、そのスピードを生み出している1歩の中身を探求していくことが必要になります。

このデータの選手は、数値の傾向と感覚が一致していたようで、「課題がハッキリとして良かった」という感想が聞かれました。

 

陸上競技に限らず、走る速さはストライド×ピッチで決まります。その中身を可視化して分析することができるOptoJumpNextは間違いなくスピードアップに貢献します。

OptoJumpNextの詳細はこちらから

 

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